【模型】右心房3Dモデル

ご覧いただきありがとうございます(^^)

左心房に引き続き、右心房（単体）のモデルです。こちらも循環器内科医師の先生より作成依頼があり、デザインさせていただきました。モデルの中は空洞となっています。

SVC側、IVC側、腕頭静脈部、三尖弁輪部、CS入口部、に孔が空いており、内部を観察する事ができます。壁の厚さを2.40mmのサイズに調整し、UVにて十分に硬化させていますので、指やカテーテルを突っ込んで解剖を観察する事ができます。

以前に作成した左心房の模型とサイズを揃えているので、組み合わせて用いることができます。※右房中隔側に孔は開いておりません。

表面をコーティング処理していますので、模型同士を当てがう際にも傷は残りにくくなっています。
AT等のアブレーションの勉強で右心房の模型をお探しの方、是非試していただきたいと思います。



【作成ご依頼主 循環器 O先生よりコメント】
右心房は形がいびつでイメージしにくかったけれど、三尖弁輪、下大静脈、冠静脈洞(CS)、右心耳の位置関係がよく理解できて、心房粗動やPSVT(AVNRT)のアブレーション、CSカテの挿入、右心房リード挿入の手技を行う上で役立ちました。また、別売りの左心房モデルともそれなりに位置関係を合わせれるようになっていて心房中隔穿刺の際に役立ちました。これから不整脈治療を学ぶ先生にはぜひお勧めです。



【サイズ】
高さ11cm × 幅6.5cm × 奥行き3.5cm（壁厚2.4mm）



【こだわったポイント】
①左心房との関連性
右心房と左心房は中隔を挟んで密接しています。この解剖を正確に表現する為、実際の心臓のCTを何度も見返して、修正を繰り返し現在の形に仕上げました。


②右房中隔と右心耳の造形
右房中隔側には、左房とAortaがあり、高い圧に推されて若干内側に寄っている構造をしています。この微妙な中隔の構造を再現するのが難しかったです。また右心耳の生え際の造形も難しく、何度も修正を繰り返しました。



【価格設定について】
モデリング・印刷など、完成までに多大な時間と労力を要しました。右心房模型1つの個体を印刷するのにかかる時間は脅威の約9時間！そこから洗浄・二次硬化・サポート材の除去・二次洗浄・乾燥・ヤスリ掛け・コーティングを行い、1つのモデルが完成します。限られた空き時間の中でモデリング・印刷に何度も失敗しましたが、諦めず、そして一切妥協せず、現在の形まで仕上げました。だからこそ自信を持ってお渡しできるモデルと考えています。研究・開発費込みとして、こちらの価格で承りたいと思います。




最後までお読み頂きありがとうございました。
よろしくお願いします(^^)



※ ハンドメイド作品のため、わずかな傷や歪み・造形サポート痕などありますが大目にみてくださいませ(・∀・)

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